論語ー現代に生きる中国の知恵ー 貝塚茂樹 講談社現代新書
- 作者: 貝塚茂樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1964/08/16
- メディア: 新書
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行ったことある国と問われると、「台湾」という。台湾は台湾であると信じているから。しかし、そう入ってもやっぱり中国の文化が強いんですね、当然ですが。台湾に行った時、孔子廟に行った。調べてみると孔子廟と呼ばれる建物は台湾にもいくつか存在するらしい。そこで「孔子とは」と興味を持ったのである。
今まで孔子など名前しか聞いたことがなくてどのくらい偉大なのかなどはまったく理解していなかった。そこで、中国人はどんなことを学んでいるのか?などの意味も含め、孔子について学ぶことにした。もしかしたら、どこの国にも中華街を作って、金儲けにひた走る彼らの精神がここにあるのではないかと思って。
孔子の○○を読む上で、それは日本語で書かれたものでないから当然、翻訳が必要になる。調べてみると、幾つか翻訳、注釈本が発売されている。ひとつの本に関して沢山の注釈本が発売されているだけで面白そうではないか。とりえあず、その中からGHに溜まっている本の山から一番上にあったこの本を読むことにした。
この本の訳者は、他の本との違いをその都度説明しており初めて読む○○だが、それなりに理解できたと思う。もちろん全てではない。いくつか抜粋してあるのだが。また孔子がその言葉を言ったであろう時代背景なども書いてあるので分かりやすかった。何年も前の教えが今でも通じるところがあり非常に興味深いものである。
ただ個人的には、こうも直に言われるよりも、山本周五郎のような文学作品を読んでそこから人の気持ちを感じ取るなどの練習、教育をする方が、現代人には必要な気がした。文学はその作品に入り込むことで、いろんな人生、生活、文化を疑似体験することができる。○○を知って、山本周五郎作品から感じられるものの大切さを再認識させられた。