不動産作家による【人生の漆塗り日記】

不動産もFXも生涯学習。 建築も人生の質(QOL)も地盤、基礎作りから。

「日日平安」を読み終えて。



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 山本周五郎の作品は短編が多い。だから、「日日平安」と言うタイトルの文庫本の中には11作品が書かれている。
 今回、日日平安を読むにあたり全ての作品について感想を書いてきた。ハッキリ言って楽ではないが、作品を書くほうがよっぽど大変だと自分を戒めながら書いてきた。さて、みなさん、周五郎作品を一つでも読みたくなった人はいるでしょうか。一人でもいればうれしいことだけど、読まずとも山本周五郎という人物に興味を持った、すごく人として大事な精神を持っている、訴えているという作家であると言うことが分かっていただければ幸いである。
 山本周五郎と言えば、氏の名前の文学賞がある。しかし、なぜこの世の中に山本周五郎賞なるモノがあるのかが不思議だ。氏は万年、数々の文学賞の受賞を拒んできたと言う。だから肩書き的には何も残らない作家なのである。しかも、作品の多くは貧しき人々や、身分の低い人々に視点を当てている。
 この賞の選考基準は「すぐれた物語性を有する小説に贈られる文学賞」らしい。それだけだったらなにも山本周五郎の名前はいらないじゃないか。ただ出版者が氏の偉大さに便乗したかっただけだろう。物語性が素晴らしい作家ならいくらでもいると思う。物語性の素晴らしさも然ることながら、テーマが素晴らしいから好きなんです、山本周五郎。恥ずかしながら氏が文学賞の受賞を断り続けてきた理由は忘れてしまいました。俺も口では言っているが精神が伴っていない証拠。ネットで調べようとしたがすぐでてこない。かなしいかな。これからも山本周五郎作品読むし、関連する本も読んでいく。その中でまた分かったことがあればお伝えしていきたい。