嘘ァつかねえ 山本周五郎
ここのところ、山本周五郎ネタであるが、今日も引き続き彼の作品から。己が愛してやまない山本周五郎。ちなみに、映画監督、黒澤明も山本周五郎の作品から多くの映画作品を作り出している。
さて今日の「嘘ァつかえねえ」なんだけど、初めて彼の作品で「分からなかった」作品である。しかし、そこはやはり山本周五郎。考えれば考えるほど奥の深さが伝わってくる。
いつの時代にもこんな男・女がいたんだな〜って。それはそれで良いじゃないですか。おそらく現代人はこんな男が嫌いと云う人が多いと思う。だけどこの弱さの裏に優しさが込められているような気がしてならない。ただある一面を否定するのではなく、人間でも物事でも裏があることを考えて欲しい。いくら口では立派に仕事の話をしてても、感謝・謝罪ができない大人だっているんだから。