現代アート入門の入門 山口裕美
普段、アートと関係のない生活をしている人ほど、「アート」と聞くと逃げたくなるのではないか。そういうのを食わず嫌いというのです。
今の日本、一般の人がそれなりの芸術活動をするといったら、学校が最後か。下手したら中学校の、技術・家庭とかいうそんな科目で何かしら作らされたりといった具合か。高校以上になると自分の選択によってはまったく、それらとは関わり持たなくなるからね。だからアートは分からない。という現象が起きてしまうのだよ。
そんな諸君には、この本とってもお奨め。アートがなんだか分かります。ってのはウソ。分からなくても良いの、何だかは。ただ楽しみ方、付き合い方が分かれば良いのですから。そうこうしていくうちに「現代アートはこういうことだったのか〜」ってのがわかるかもしれません。保障はしません。
アートに多少なりと興味ある人にももちろんお奨め。勇気が持てますよ、自分の作品が人に認められてこなかった人達は、きっと。さらには、「もっとがんばろう!」って気になれるかもしれません。
今度の休みは何しますか。何か創造活動しますか。いや、それよりも美術館に足を運びますか、画廊に行きますか。何でもいいんです。きっと、あなたもそういう気持ちになれるはず。