タイマ所持息子の社長は職務タイマん?
- 作者: 烏賀陽弘道
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/10/22
- メディア: 単行本
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また新聞が面白いことになっている。予てより産経新聞と朝日新聞は意見を闘わすことが多かったが、またもや産経側が仕掛けた。正確に云うと今回は産経新聞記者ではなくて、産経新聞上のあるコラムに大月隆寛民俗学者が気持ちいいくらい云って退けている。
ことは、秋山耿太郎朝日新聞社長の失敬猶予中の息子、秋山竜太(35)が大麻所持で逮捕されたこと。普通ならこれだけでも大騒ぎなのに、当の朝日新聞さんはことの事実を他紙が報道するまで黙っていた。3月10日に事件は発覚。28日に産経新聞が事件を報じると、29日に朝日も同じ事件を伝え、記事の中で責任は自分、親は関係ないと云っている。これが政治家だったらどうなるのか、またはNHKの社長だったらどうなるのか想像に難しくないだろう。
こんなことが起きても朝日はまだ謝罪するどころか「信頼される報道のために」と題して「ジャーナリスト宣言」を続けている。「一切の不法と暴力を排して腐敗と闘う」(朝日新聞綱領)勇気があれば誰がどう責任をとるかは明確だろう。それこそジャーナリストとしての資質だ。
今回の事件を朝日は、事件の詳細を報じず最初から簡単な社長のコメントを掲載した。事実にふれることなく、いかにも事件発覚後にすぐ「親は親、子は子。いい大人なのだから自分で責任をとりなさい」的発言をしている。朝日の信じる、「言葉のチカラ」とはこの程度のモノなのだろうか。