不動産作家による【人生の漆塗り日記】

不動産もFXも生涯学習。 建築も人生の質(QOL)も地盤、基礎作りから。

蝕む安易な外来語



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外来語・役所ことば言い換え帳

外来語・役所ことば言い換え帳


 先日、某友人に会った。イギリス人の彼の変わり様には驚き、すぐに名前が出てこなかった。彼は太っていたのだ。
太った彼を見て思い出したのがメタボリックシンドローム。相手が日本人なら冗談半分に「おまえメタボリックシンドローム?」と聞けるが、相手が日本語を分からないとなると「Are you a metabolic syndrome?」とは気軽に聞けない。なぜなら、メタボリックシンドロームが正しい英語なのかそうでないのかわからないから。
本来、片仮名は外来語や擬態語、擬音語に使用されていた。ところが最近では単純な外来語だけではなく、片仮名で造語を作ったり、造語を片仮名で表すことに問題がある。
たしかに片仮名は便利だ。外来語を使うことにより早く、欧米諸国の進んだ技術を取り入れることができる。まったく新しい技術が生まれたとき、日本にそういった概念がないから単純に、英語を片仮名を使って日本語化することによって簡単に概念が取り入れられる。
しかし、片仮名の氾濫によって英語を習得しにくい状況を作り出している。先にあげたように、普段それが英語なのか単なる造語なのか意識しないで生活していることが多いので、単なる造語を英語だと思ってしまうことの多さだ。造語を英語だと勘違いしていると、いざ英語でしゃべるとき、平気な顔して造語を喋ってしまう。
また悪い癖なのか、片仮名=英語だと、なんでも日本語に訳そうとしてしまう。だから、分けの分からない熟語を生み出してしまう。片仮名は日本語だと捉えて無理に漢字化する必要ない。ユビキタスユビキタス
だからメタボリックシンドローム内臓脂肪症候群ではなくて、メタボリックシンドローム=内臓に脂肪のついた人であり、People who have fatty viscera.なのだ。